現在、多数の保険会社が競争を繰り広げています。それぞれが独自の特色を持ち、「より安く、より充実した内容で」という形で他社と競合しています。一見、お客様にとっては選択肢が増えるメリットがあるように思えますが、実際には保険商品の頻繁な改訂や新商品の発売により、営業職員は常に最新の知識を身につける必要があり、これが大きな負担となることがあります。また、お客様自身も新しい商品が次々と登場することで混乱し、納得して契約した商品がすぐに古くなるかのように感じられる場合もあるでしょう。

このような背景を踏まえると、保険業界の将来性はあるものの、業界内での激しい競争と常に更新が求められる環境が、職員にとってもお客様にとってもデメリットとなりうる側面があることは否めません。業界の活性化は歓迎されるべきですが、高価格かつ長期的な商品の頻繁な更新は、慎重に考える必要があるかもしれません。

担当していた企業では、私たちだけでなく他社の営業担当者も活動しており、しばしばお客様のところで「バッティング」することがありました。表面上はお客様に対して笑顔で挨拶を交わしますが、実際は互いに競争相手としてピリピリとした緊張感がありました。もちろん、どの保険を選ぶかはお客様が決めることなので、私たちは公平な競争を心がけていました。でも、ライバルに敗れた時の悔しさは格別で、そういった経験もこの仕事の緊張感とやりがいの一部だったと言えます。

保険営業は、精神的、肉体的に要求される部分が多い職業です。毎日の帰宅時間が不規則で、最初はその生活スタイルに適応するのが難しいかもしれませんが、慣れてくると営業職特有の喜びや充実感を感じられるようになります。この仕事は成果が直接評価される実力主義なので、努力とセンスがあれば、上司をも凌ぐ成果を上げることが可能です。また、成果に応じて報酬も得られるので、やりがいを感じられるでしょう。

保険業界では、専門知識を身につけるための資格取得が求められます。勉強に割く時間が大変だと感じることもあるかもしれませんが、その知識が将来の自身のスキルアップに直結します。苦労はあるものの、それが自分の成長につながり、お客様から信頼される営業パーソンへと成長していく過程に大きなやりがいがあるので、ぜひ挑戦してみてください。