生徒やアルバイトの大学生とのやり取りが楽しく、日々の指導を通じて生徒が成長する姿を見るのが何よりの喜びです。高額な教材を提供することから、クレーム対応も発生しますが、十分な指導ができたときの充実感は何ものにも代えがたいです。生徒が自発的に教室に来てくれるようになった時は、本当に嬉しく感じます。電話での指導も、最初は大変でしたが、慣れると会話が楽しくなり、生徒との信頼関係が築けるようになりました。

高額な教材を扱っているため、使わないから返したいというクレームが多く、時には厳しい言葉を受けることもありました。営業サイドからは売上に貢献する指導を求められ、そのプレッシャーが大きかったです。また、勤務時間が不規則で体内時計が乱れ、体調を崩すこともありました。これらの困難を乗り越えるためには、強い精神力と柔軟な対応が求められました。

紙の高額教材は今後ますます売れにくくなると感じています。現代ではコンピュータを使った教材が増えており、多様な教育媒体を取り入れていくことが重要です。教材の販売に頼るのではなく、人と人とのコミュニケーションを重視した教育が求められています。将来的には、より人間味あふれる教育が必要とされると思います。もし私が経営するならば、フリースクールのような形態にしたいと考えています。

他の業界でも同じかもしれませんが、月々の支払いで素晴らしい教育が受けられるという広告には注意が必要です。月単位の支払いはローンを組むことで利息がかかり、実際には高額な支払いとなることが多いです。広告に踊らされず、しっかりと内容を確認することが大切です。

この業界を目指す方へ、以下のポイントを念頭に置いて職場を選ぶことをお勧めします。

1. 勤務時間の確認。
2. 教える内容の範囲（特定の教材のみか、持ち込まれたすべてのものか）。
3. 責任範囲の明確化（生徒の成績に対する責任の程度）。
4. 生徒からの人気度が給与にどの程度影響するか。
5. その塾の進学実績が親の立場から見て満足できるかどうか。
6. これらのポイントをしっかり確認し、自分に合った職場を見つけてください。この業界は大変ですが、やりがいも大きいです。頑張ってください。