生徒の望む受験校への合格が決まったときや、保護者から感謝されたときに大きなやりがいを感じます。また、不登校の生徒が塾には「楽しい」と言って通ってくれるようになったときや、生徒が自分になついてくれるとき、保護者に名指しで頼りにされたときなども、この仕事のやりがいを感じる瞬間です。自分が必要とされている実感が、どんなにつらい時でも頑張る活力になります。

理解力やスピードが生徒一人ひとり違うため、集団授業の進行方法に苦労しました。特に小学生には難しい言葉を分かりやすく説明する必要があり、それも一つの挑戦でした。また、担当する生徒が多いため、個々の進度や理解度を把握することが難しかったです。200名の生徒を担当していたので、全員に目を配るのが大変でした。

塾講師は定年がなく続けられる仕事ですが、教育現場は常に進化しているため、自分も進化し続けなければなりません。特に女性にとっては、長時間労働や深夜の帰宅など、生活面での制約が大きい仕事です。仕事柄、プライベートの時間が少なく、家族を持つ女性には難しい職業かもしれません。塾講師から予備校講師への進展はありますが、高収入を見込める業界ではないと感じます。

正直なところ、まとまった休憩を取ることはほとんどありません。昼食の時間も生徒が来ているため、質問に対応したり、電話対応をしたりと、常に忙しいです。3年間働いていましたが、まともな時間に休憩を取った記憶はほとんどありません。

この仕事は非常に辛く、大変ですが、やりがいや感動も多い仕事です。教育の仕事は一度始めると抜けられないと言われるほど、人を引きつける魅力があります。夏期講習や冬期講習の時期はほとんど寝る間もなく働きますが、生徒の合格発表の瞬間や笑顔を見ることで、苦労が報われます。担任クラスを持つとプライベートの時間も少なくなりますが、お金では得られない多くの経験と成長があります。まずは週2～3日程度のアルバイトから始めてみて、自分に合うかどうか試してみるのも良いでしょう。